一番暗いところにたどり着いたと思ってた.でもその先に…もっと暗い闇が見えたんだ

2005/05/30

酒池肉林に憧れて

飲めばちょっぴり幸せな気持ちになれた.
それが例えチープな幸福感であったとしても,弱い私の心がそれを求めないはずもなく,嫌なことがあればとりあへず酒に手を伸ばした.

度が過ぎなければ別に良いだろう.現実に向き合いたくない日もあるし,溺れていろんなことを忘れてしまいたいトキがある.
でも,いつからだろうか? お酒を手段として使うようになったのは?

酒を素敵な道具と認識した私は利用方法を試行錯誤した.つまりは女の娘は飲んで酔うとガードが緩くなるとかね.
うまくいくこともあれば,空振りに終わることもある.
後に残るのはチープな達成感と虚無感.それでも,ひとときの楽しい時間が演出されるのであれば,
祭りの後のつまらぬ想いなど取るに足らないものであると納得できた.

でも,私はある日酔いたくて酒を飲んでいた.酒を飲んで酔って勢いをつけないと本音の科白ひとつ言えない自分がいたのだ.
気づいたときの絶望感.私はいったい何をしているのだろう? どこに感情表現の仕方を忘れてきたのか?
鼓動は素面の大切なトキに無駄に早くなり,自分への激しい失望感に苛まれる.

変わらなくては...自分に絶望するなんてあまりにも哀しすぎるから.