一番暗いところにたどり着いたと思ってた.でもその先に…もっと暗い闇が見えたんだ

2006/06/06

祭りの痕 村上ファンドの功罪を問う

昨日,M&Aコンサルティング(通称村上ファンド)村上世彰代表が証券取引法違反(インサイダー取引)で逮捕され,祭りは終局を迎えつつある.

一番気に入らないのは,これまで村上氏や村上ファンドを大いに持ち上げていたマスメディアや投資家が,態度を180度ガラリと変えてバッシングをしていることだ.
確かにインサイダー疑惑会見の「聞いちゃった」で片付けるのには納得感がいかない部分も多いだろう.
それでも,多少強引であったにせよ,彼の「もの言う株主」アクティビストとしての姿勢は,日本企業の馴れ合い経営に一石を投じるものではなかったか?

約80分の記者会見はしっかりとした内容であったと思う.
自身の言葉で明確にメッセージを語り,質疑応答に適切にアンサーミートできる人材が,政治家にしろ経営者にしろどれだけいるだろうか?

堀江氏の逮捕も同じだが,一番の問題は市場制度&法制度にあるだろう.
明確なルールがあるようでない.そして,有罪or無罪や量刑の大きさがジャッジする者の意思によって意図的に変えられる.
なんという糞な仕組みだろうか?
既得権益側は全力で自身を守り,結果出る杭は叩かれる.堀江貴文氏の逮捕も同様だ.
正義なんて何処にも存在しなくても,不義がまかり通る社会だけは勘弁願いたい.

諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす
おごれる人も久しからず
唯春の夜の夢のごとし
たけき者も遂にはほろびぬ
偏に風の前の塵に同じ