一番暗いところにたどり着いたと思ってた.でもその先に…もっと暗い闇が見えたんだ

2006/07/24

Death Spiral

連日,レバノン侵攻のNEWSが流れている.
イスラエルはレバノンに攻め込み,アメリカはそれを特に非難するでもなく,まるで他人事のような態度.国連も本問題に関しては,話がややこしすぎて介入するのに及び腰.

だれにも止められない激しい戦闘と空爆.

死して逝くのは末端の兵士達と,ただ平和に穏やかに生きたいと願う住民たち.
どこに救いがあるというのだろか?
そのうち鎮静化の方向へ向けて舵は切られるだろう.
その間にもたくさんの人が傷つき,死ぬ.

残された者たちは何を思う?
抱えきれないくらいの哀しみや怒りはどこへ向ければ良いのだろう?

救いがないとはそういう意味だ.
残されたものは相手を憎み,いつかその怨念を晴らすため行動に移すだろう.それで幸せが訪れることなど決してないと理解しながらも,捌け口を求めて想いは燻る.
悲劇が繰り返されて負の怨念が歴史を刻み続ける.
どうしてだろうか? どうしてこんな理不尽な暴力が存在し,自分に降り注ぐのだろう? と涙を流し世界を憂う.それでも地獄な現実は変わらない.

“人間は生まれつき不公平に作られている” BY ジョン・F・ケネディ

ただ,それだけのことかも知れない.
それでも,救いがないところに救いの手を差し伸べられるような意思と力を持ちたいと切に願わずにはいられない.