血の雨が降り注ぐイラクで,純白の白い雪.
大地に触れた瞬間に,赤く混じって溶けゆく.
テロという手段でしか自己主張できない敬虔な教徒と,巻き込まれる庶民と主義もなく派遣された一等兵,まるでその溶け逝く雪のように淡く儚いものではないだろうか?
自分の命をかけて信じるもののために賭すものがいる.
平和で馬鹿げた日常.
どちらが美しく咲いているだろうか?
『一人殺したら殺人,百人殺せば英雄』
そんな言葉があったような気がするけど,正義と信念があれば,誰がそれを責められるだろうか?
滅びのレクイエム.
私にもメロディが聴こえるかな?